桜の季節に思うこと

桜と言えば桜・・・なのですが、花見≒アルコール摂取と認識できるようになった約30数年前から杉花粉症に悩まされてまして、この時期は出来るだけ外出を控えたいモノです(苦笑)。花見へ出かけたモノの結局、花粉症で辛かったという思い出しか残っていないですね。まあ、いわゆるアレルギーを持っている人は結構な数居るかと思いますが自分の場合は、杉花粉に対してだけアレルギーが出るようで、通年を通してアレルギー症状に悩まされる分けでは無いので、まだマシと考えるべきなのかもしれません。

新年度、新学期の時期ですが、ここ数十年、自分の周囲では大きなイベントは起きていないですし(苦笑)。

桜といえば、結局、坂口安吾の「桜の森の満開の下で」が、真っ先に頭に浮かびますね。

オリジナルの小説よりの派生作品についても、映画化、コミカライズ等、幾つか接してきましたが、近藤ようこさんのコミカライズは秀逸だと思います。あくまでも、自分の想像ですが、安吾は、この作品の舞台(時代や場所)を明確にイメージしているのだけれど、あえて、小説作法としては読者への情報提供を最低限にしている、と考えます。(なんか多くの研究者・愛好家が居る分野なので、ゼンゼン違ってたら恥ずかしいなあ、苦笑)。あえて、時代と場所を特定できないようにする、という事なのかもしれません。

近藤ようこさんの作風は、近年のマンガの感覚としては、描き込みが少ないのですが、この情報量の少なさが、原作の味わいを損なうこと無しに、コミカライズとして成功している一因のように感じます。イタズラに情報量を増やせば、リアリティーが出るわけではない、そんな風に考えますね。

2018.3.28記す。