ヌイグルマー

縫製人間ヌイグルマー 大槻ケンジ やっと読了です。


2006年の刊行作品のようで、熱心な大槻ケンジファンからは、大槻ワールド初心者と思われてしまうかもしれませんが(思われても別に構わないけれど・苦笑)、最低でも5冊くらいは大槻ケンジの小説は読んでいるので期待して読み始めました。面白くないわけではないのですが、ここ10年で自分に中で何かが変化したようで、素直に面白がれない自分を発見しました。これは、喜んでよいのか?残念なことなのか?

グローバリズムに対する懐疑が背景に流れる事は否定できない作品でありますが(かなりにゆる~い感じに流れてます)、そんなに世の中単純なのだろうか?と思うわけですよ(苦笑)。悪意は善意の集合体として生み出されるのかもしれないし。

とは言うものの、昭和のヒーローものに対する絶対的なリスペクトなり信頼感というのは侮れないなあと思いつつ、大槻ケンジ流のヒーロー・バトルアクションを楽しませて頂きました。