普段テレビは、ほとんど見ないのだが、この年末年始はタイマー録画をたくさんしてみた。NHK－BSプレミヤムで江戸川乱歩作品のドラマがあったので30分×４本見てみた。
(1)屋根裏の散歩者
(2)何者
(3)黒手組
(4)人間椅子
　(1)(2)(3)は明智小五郎役が満島ひかりさん、(4)も主役の婦人は満島さん。(1)(4)は間違いなく原作を読んでいるが、(2)(3)については読んでいるか読んでいないか？が分からない（覚えていない）。
４本すべて興味深く拝見しましたが、原作に忠実に再現（少し言い方違うか？)というテロップには違和感を感じました。名探偵明智を美人女優満島ひかりが演じるというアイデアは悪くないのですが、特定の視聴者層を意識してのキャスティングなのでしょうか？(1)では、元柔道選手（篠原さん）との不自然な子供的な身体的接触があったりするところから、そんな風にも考えてしまいますね。
時代考証という事でいえば、携帯用のライトが気になりました。(3)では、明智が事件の真相を説明する下りでOHP(プロジェクター)が出てきますが、これは、時代考証をあえて無視したと分かるのですが。まあ、あらゆる創作物というモノに求められるのは、受け手が面白く感じるかどうか？であって、正確な時代考証では無い、ということで特段気にするようなことではないのでしょうけど。

がぞうは、あおそら文庫 より

2017.1.2記す。