漫画ノート いしかわじゅん バジリコ株式会社 を読む


図書館から借りてきたモノを読んでいます。前作に相当する「漫画の時間」ともども評価が高く、当然内容の濃さなり切り口、視点の面白さ、分かりやすさも特級品なので、ひとりのマンガファンとしては、興味深い事ばかりが書かれています。

多数にわたる雑誌連載分をまとめたモノがベースとなっているようで、いつ頃に書かれたモノであるのかが判然としないのですが、いわゆる「ストーリーギャグ・漫画」が壊滅状態となってしまったことに対する言及が興味深いです。

ストーリーギャグは、読み解くために、ある程度の努力と知性が必要だが、オチが簡単に与えられる四コマ漫画が流行し、席捲してしまったというのである。

すぐに結果を知りたい、労せずしてカタルシスを得たい、その瞬間さえ楽しければ良い(刹那主義とでもいうのか?)、この傾向は、近年ますます強まっているような気がするのですが、いかがでしょうか?先日、新聞で読んだのですが(誤解してるかもしれませんが)、近代(現代?)社会は、中性(期・時代)へ戻りつつある?中性(期・時代)化?しているなんて見方もあるようですしぃ(涙)。

2017.3.26記す