ブログ用 (2)-1280

ああ!!あとがない 山松ゆうきち自選短編集 青林堂


B6判 2002.5.31初版発行 発行者 蟹江幹彦

2005年頃に購入したと思われる(記憶曖昧)。先週の休日に再読してみた。購入直後に、一度読んでいますが、あまり覚えていなかった。この当時は、精神的に不安定で、この作品群の放つ作者の得たいのしれないパワーを受け止められなかったのだろう。

8話ほどが収録されているのだが、とにかく、一般的な商業漫画では味わえない、ぐちゃあ、とした混沌が支配している。歴史的な記録・伝承等に取材したと推測される題材もあり、もう少し分かり易いマンガに仕上がってもいいのでは?と思わないでもない。

でも、マンガ家・山松ゆうきちの資質が、単純さを嫌うのだろう。この混沌が理解されなくなったとき、社会は、世の中はオカシナ方向へ向かうのかもしれませんね(こじつけですが)。

解説(吉川さとる)と著者あとがきが巻末にありますが、各作品の初出雑誌のデータが有ればなあ、と思います。

ブログ用 (2)-1280

2018.8.28記す