FBでつながっている方が、個人史の延長としての戦後日本史、あるいは戦後日本史の延長としての個人史、的なニュアンスの投稿の流れでこの作品に言及していて、久しぶりに読んでみました。
1981.7.1初版1刷 1995.10.5第3刷
1996.8.3平新榮堂注文と鉛筆書きメモあり。実際に読んだのは、2000代初め頃だったように記憶しますが、収録2作品ともウッスラとしか内容を覚えておらず、初読に近い感覚で楽しめました。
(1)人獣の宿 神話伝説シリーズ今昔物語 猟奇犯罪者を扱った作品という捉え方も出来るだろうが、幻想性も強い。物語として破綻している、とする見方もあるかもしれませんね。この読後感は、ワタシの(数少ない)読書体験からすると、南米文学かなあ?
(2)(雨女の島 神話伝説シリーズ今昔物語
戦後の新興企業のルーツ物と捉えることもできますが、謎の美女・雨女と、更に輪をかけて謎の「雨女の父親」に翻弄される、復員兵の八洲一(やしまはじめ)の数奇な物語。時空を超えたスケールがあり、単純な解釈も、読み手の勝手な深読みも可能な作品。小学館のビッグコミックス(本誌)に掲載されたかと思いますが、エロティシズム描写が素晴らしいというか、ゴルゴ13の、ベッドシーンがとても健康的に思えます(苦笑)。
2018.8.28記す