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山松ゆうきち 原色ギャンブル図鑑を読む


劇画キングシリーズ 520 発行はスタジオシップ、発行者名として小池一夫さんの名前があります。本体に発行日の記載は無いのですが、カバーには1990年3月10日初版発行とあります。

 約20ページ程度の作品が12編ほど収録されています。雑誌掲載時は、シリーズ連作的な体裁だったのかもしれませんが、この単行本から得られる情報は上記に書いたことが全てです。

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1989年に昭和より平成へかわるので、昭和の最末期(昭和60年代)、西暦でいえば1980年代後半に描かれた作品が多いと推測します。

ギャンブルとは縁遠い作品も1編ほどあります(日本から来たチャンピオン)←実録的なボクシングモノ。ですが、残る11編は、ギャンブルにまつわる人間模様、あるいはギャンブル好きな特殊な?特異な?人間の生態を描いております。

単なるバカ話として構想された作品が多いのかもしれませんが、平成末期の、今の視点から考えると、妙にリアルだなあ?という感想を持たざるを得ません。こんなバカなことは滅多にないよね、まるでマンガですよね・・・軽い娯楽モノとして描かれてた側面が強いのかもしれませんが、ああ、あるよねこういう事、と妙に納得してしまう作品ばかりです。

山松さん自身は、平成の三十年間で世の中なり日本人の暮らしぶり~心情が大きく変わったと思っているのでしょうか?いや、そんなに世の中変わってないよ・・とあっさり言ってのけるのでしょうか?個人的には、とても気になりますね。

山松さん、やっぱりた只者じゃあないです。

2018.11.12記す