歌舞伎はハードル高いのですが・・・。

歌舞伎には、これまで興味を抱くことはほとんど無かったのですが、朝日新聞の連載小説『国宝』吉田修一(挿画:束芋)を読見始めて1年余り、俄然歌舞伎というモノに興味が増しています。テレビドラマでも映画でも無く、いわゆる舞台芸術ですから、舞台(演劇場など)まで出かける必要があり、(テレビ中継というモノもありますが、とりあえず別物とします)今後の人生においても、歌舞伎に親しむ時間は殆どないかもしれませんが、いままで歌舞伎という文化~芸能に興味を持ってこなかったのが残念に思います。いや、そのくらい、この小説が魅力的なのです。

考えてみれば、歌舞伎に詳しい人が周囲に居たためしは無かったかもしれません(詳しいけど、自分がそれを知らなかっただけかもしれませんが)。それだけ、楽しむためには素養、知識が必要な存在であるのでしょう。同じようでいて、平日放送で半年間続く、テレビドラマシリーズを楽しむようには行かないのでしょう。

さて国宝の方は、連載終了までが間近い状況で、数週間前でしょうか、作者の吉田修一さんのコメントが掲載されていました。この作者の吉田さんについても全く知らなかったのですが(何にもしらないんですねぇ、情けない)、伝統芸能の深み、芸道を極めようとする狂気にも近い思い、いろんなモノが淡々とした語り口の中から、いや一見淡々としているから逆に、読み手に迫ってきます。

歌舞伎に詳しい・ハイソでハイブロウな友人を一人でも持ちたいモノですねぇ、と低レベルな願望を禁じえないのでした(ダメだこりや)

画像は新聞電子版より。ブログ用(朝日新聞デジタル_国宝)