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漫画読本vol.12池上遼一本 を読む

池上遼一さんの、そんなに熱心な読者では無いのですが、なんだかんだと40年くらいのプチ・池上遼一ファンかもしれません。貸本マンガにて何作か作品があるので、貸本マンガ時代から活動している作家さんと見做すのは、あまり適切では無いのかもしれませんが、昭和30年代からキャリアがあるマンガ家さんが、とんと少なくなって来ているので(当たり前ですが)近年の若い読み手さんからすれば、さいとう・たかをさんとそう変わらない年代のレジェンド級のマンガ家になるのかもしれませんね。

 令和の時代にあって、「劇画」という言葉を象徴、代表する作家は、さいとう・たかをさんと池上遼一さん、の「双璧」と言えるでしょう。平田弘史さんは、良くも悪くも一般的な知名度の点では、このお二方に及ばないでしょう。

 刀鍛冶の流れを組む血筋のようですが(収録の水木しげる先生の池上遼一伝によればお父様が刀鍛冶との事です)、納得できますね。視覚メディアと文字のメディアの中間に位置するマンガという表現で成功された池上先生の、穏やかかつ思索的行為に満ちた表情に惹かれます。二十代の頃の写真、現在の七十代の写真、50年の歳月が直結しているというか、自分のような凡人には伺い知れない時間が流れているように思います。

漫画家本池上遼一本

 

2019.12.22記す。