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読了: マンガで読むロックの歴史 Paint it Rock

きちんと読んだ、初めてのいわゆる「マンファ」かもしれない。「韓国のマンガ」を「マンファ」と呼ぶ事がある、という基本的な事も最近(ここ3ケ月くらいに)知ったという、スットコドッコイなハクダイです(涙)。 正直、マンガというより絵物語じゃん?と思いつつ、読み始めたのだが、それは「日本のマンガ」こそが「世界標準」という勝手な思い込みが、そう感じさせるだけなのかもしれない。この本と並行して、中条省平先生の「マンガの論点」を読んでいたのですが、(現在、まだ読みハンパ)中条先生が、そんな事を書いていまして、確かにその通りなのでしょう。

「テキスト」と「絵」で、読ませるメディアには無限のバリエーションがあると言えるのでしょう。漫画と呼ぶか、バンドデシネと呼ぶか、グラフィックノベルと呼ぶか、いやいや「絵物語」と呼ぶか?確かに、一見、それらは全く別物のように見えるのかもしれませんが、紙の上に描かれていて、音も出ないし、動きもしない、という点で「仲間」ですから。

さて、一応ロック好きなハクダイとしては(苦笑)、ロックの歴史とうたっているものの「1960年代までのロックの歴史」を扱っている、という点に幾分かの不満はありますが(苦笑)、初マンファ体験以上に、ロックの黎明期の雰囲気を十二分に味あわせてくれたという点で、とても良い読書体験でした。この密度の濃さで1970年代からゼロ年代まで読みたいけど、全5冊、総ページ数1500以上とかになりますね(苦笑)。

同じ著者による「JAZZ It Up」も読んでみたくなりました。