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緑の家 M・バルガス=リョサ/木村榮一訳を読む 

こんにちは ハクダイです。なんか二日続けてブログ投稿です(珍しい)。ですが、きょうもマンガの話題では無くて標記の本を読んだ件です。なんか読み始めたのが半年だか1年くらい前で、今日午前中、やっと読み終わった嬉しさで、書かずには居られないのでした。

というものの、どこまで「読めて」いたというか、内容を「理解」できていたのか?というと、かなり怪しくて、全体像がオボロゲナながら掴めたという程度ですね、恥ずかしながら。400p二段組で小説としても長いといえば長いし。

現実なのか妄想なのかの区別もさせえてもらえず、現代(20世紀中期頃?)でも、かの地では こういう事は本当に有りえるの?と半信半疑な不安定な状況にされて、そして、舞台そのものが現代と中世そして古代までもが交錯する・・・・・とにかく、生半可な気持ちでは読み通すのさえ困難な小説でした(少なくてもハクダイ的には)。登場するキャラクターも多いし。

 なんですが、自分にとって「簡単に読み飛ばせる小説」を10冊読むより、この1冊をなんとかかんとか読んだ方が、意義のある読書であった、と断言できます。

 巻末の14ページにも及ぶ解説を読んで、自分の理解が、それほど間違っていないという事が分かって安心(少しは)したのですが、作者は緻密な計算の上に作品世界を構築しているようですね(当たり前ですが)。裏表紙に記載のプロフィールにある顔写真をみると、世界的に著名なサッカー監督ですか?と思ってしまいます。あんまりサッカーに詳しくないハクダイですが。

っと、ここまで書いてたった今検索してみたウイキペディアによると、2010年ノーベル文学賞受賞者なんですね(ペルー国籍のノーベル賞受賞は初)。ペルー大統領選に立候補していたとか、何にも知らずに読んでるハクダイは、とんだズッコケ野郎なのでした。ちなみに、実際に読んだ本は1981年刊行の新潮・現代世界の文学(第3刷)。15年くらい前に1000円で古本屋購入したものの、ずうっと本棚で眠っていた一冊です。とにかく、今回、日の目を見てよかった・・・ということにしておきましょう(苦笑)。

 以下、ウイキペディアより、作者とこの作品のあらましについての部分を引用。

 1966年、ペルーのアマゾン地域などを舞台に娼婦、原住民、軍、僧院など5つの物語が同時進行するスケールの大きな作品『緑の家(スペイン語版、英語版)』を発表し作家的地位を確立。

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