カテゴリー別アーカイブ: ハクダイのブログ

昭和史 (水木しげる漫画大全集)/講談社

全8巻。講談社漫画賞受賞作である事からも、この作品の面白さは容易に想像がつくわけですが、なかなか読み終えられません。昭和史の”学習”も兼ねよう、などと、ある意味”不謹慎”な事を考えているのが、読み終えられない原因の一つではあります。要するに、簡単に読み飛ばすのが憚られるような雰囲気が濃厚……勝手に自分がそう思い込んでるだけなんですが。
水木先生の”常人離れ”したところは、何を今更というか語り尽くされた感がありますが、人並み外れた体力というか生命力、宗教家のような存在感、そして情報整理力の高さと絵のうまさ……人間として桁外れのスケールの方ですね。実際、アカデミックな世界なり政治の世界なんかでも大成したんではなかろうか?などと凡人なワタクシは思うわけですよ。水木先生の一流のユーモアというか照れ隠しに幻惑されているように思うのです。

「別冊漫画ゴラク」2014年7月号 日本文芸社 360円

「男塾外伝」、平松伸二作品があり集英社感を感じてしまうのですが、相原コージ作品もあって、なかなか微妙ですが、やっぱりゴラク、といった印象の読後感でした。
 個人的に印象深かったのは……
 1.「じこまん ~自己漫~」玉井雪雄 
初めて知った作者ですが、ハクダイとはかなりに同世代でしょう。自転車モノなのかエッセイ風なのか、よく分かりませんが、もっと読みたい。自分の娘の事を取り上げているのだが、愛情に溢れている。
 2.「はぐれアイドル地獄変」高遠るい
 AVみたいなネタですが(苦笑)、女性作家らしい視点があって楽しめる。
 3.おもいで停留所~バスに君が乗っていた頃~ 池田邦彦
この作家さんも全く知りませんでしたが、キャリアは長そう。常磐中央交通常陸大野駅前営業所、と作中出てきまして、おおっ、近く?みたいな親近感が(苦笑)。松本正彦的な雰囲気を感じますねえ。
 4.「あの夜のささやきが。」艶艶
R18の作家という理解が正しいかどうか分かりませんが、この作者さんはアクションピザッツアで読んでいたように思う。人間ドラマとして、興味深く読んだ。しっかし。「こーんなクソ田舎なのに、色んな女がおるわなァ」というセリフに感じ入る。
 5.「Z ゼット」相原コージ
パニックホラーという言葉が扉にある。劇場用映画になったようで、納得の面白さ。
6.「ザ・松田 超人最強伝説」平松伸二
いわゆる「外伝」的な作品なのでしょうか?まったくの想像ですが、主人公松田が登場するオリジナルがあるように感じます。
某国某政権と、そのエネルギー政策に関して、バカバカしいくらいの皮肉が小気味良いですね。下らん、マンガだよマンガ……という物言いが、かつて確実にあった、ものですが(苦笑)、まともに論じる方がバカを見るくらいのバカバカしさ故に、主義主張がストレートに伝わってきます。最終話「松田、主張する」でした(笑)。
7.「麻雀覇道伝説天牌外伝」原作・来賀友志、劇画・峰岸信明
最新刊27巻、本作は73巻、……うーん、この数字はダテではない。
ちなみに、ハクダイは麻雀打てません、ルール分かりません……それでも面白く読めてしまう作品です。
 アウトサイダーモノが成立しにくい時代だと思うのです、近年は。ギャンブラー黒沢の生き様、ロマン感じますね(アナクロっていうのになるのかなあ?近年は)。

上は 別冊漫画ゴラク 2014年 12月号。

リイド社「コミック乱」2014年5月号

厳密に言うと6月号が出てるから新刊じゃあないけど、今日の午前中、散髪屋にて、散髪はとっくに終わったにも関わらず読み始め、見事に完読しました(迷惑な客だ……) 。ちなみに、頼んでもらってくれば良かった!(いい年したオヤジがミットもないか?)
そして内容は……個人的に凄く良かった。
みなもと太郎の「風雲児たち 幕末編」はここで連載中なのですよ。コミックトム?とか言うと笑われてしまいそう。 大島やすいちの剣客商売が「上手過ぎる」と思うのは私だけでしょうか?親子デカから30年くらい?読者も作者も歳取るよなぁ。でも、ダテに歳だけ取ってないぜ……と、しみじみ思う。 さかもと瓢作、わたせせいぞうとベテラン勢に、秋月めぐるの算法少女が流行もキッチリ追っている感じで好対照(褒めてます)。とみ新蔵の新作(なんだろうなぁ)は本格派だし、滝沢聖峰は線が随分とやわらかくなっているけど相変わらずに上手いし……。 大手出版社とは一味も二味も違う編集センスだと思うのでした。

「グランドジャンプ 2014年No.11」2014.5.21 新刊雑誌

月2回で通巻60号だから、2012年の創刊になるのかな?初めて読んだ雑誌かも? 実は、個人的には集英社さん出版のマンガとは波長があんまり……なハクダイなので、あんまり期待していなかったんですが、楽しめました。少なくとも先週読んだスピリッツよりは波長が合いましたね。
竹谷州史は「皆殺しのマリア」を全部持っていたので馴染みがあったのですが、テレビドラマ放映中だけあって、ぐいぐい読ませる面白さのスモーキングガンです。 「キャプテン翼ライジングサン」は、あんまり思い入れのない世代なんですけど(個人的にです)、慣性が働きますね、これは。 特別読切「しあわせゴハン 魚乃目三太」はサイレントマンガなんですが、松本正彦の駒画的な雰囲気がありますね。こういう雰囲気ハクダイは好みです。 猿渡哲也の「ロックアップ」、近年の作品らしいプロレスものだなぁ、と思いつつ読みましたが、こういう世界もあるかもなぁ?という虚構を楽しめますね(チカラ入ってていいですね)。 「王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレタ-ナ~」は(原案協力・監修者のクレジットがあります)、柔らかな画風で描く人間ドラマで、服の楽しみを考えるには良いキッカケの作品ですね。  「江戸川乱歩異人館」、しっかりしたオリジナルがあって、実力派が描くと面白くない訳ないんですよね。基本、ハクダイは江戸川乱歩好きなもので。しかし、乱歩モノのマンガって近年も結構ありますよね? 高橋ツトム……この作家は、気になるんですよねえ……個人的にはあんまり馴染みのないジャンルなんですけど。ミステリー?ホラー?説得力あります。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」2014年5.12/19(No.22,23) タイトル数多いなあ……

福島県に住む身としては、例の「美味しんぼ」の件も気になりまして買ってみました。翌日12日には新しいのが出るのに、11日の夜に買うという少し間抜けな展開……まぁ、例の鼻血のシーンが読めたからいいんですけどね、毎号読んでるわけじゃないし。 それにしても、スピリッツを買って読むこと自体あまりにも久しぶりです……月刊誌で創刊された頃の方が記憶に残ってるくらいですから。30年以上前かあ。  いきなり、ドラえもんチックな(ギャグというよりは)ユーモアマンガで始まり、なんか最近のマンガはパロディもここまで来たか、と思ってたら浅野にいおの新作マンガの作中作品と分かって、安心したようなガッカリしたような微妙な気分になりました。しかし、この浅野にいおの新連載、面白くなりそうですね、当然ながら。 「気まぐれコンセプト」と「じみへん」。これは、もう新聞の4コマみたいなモノですね。 とりあえず1冊全て、マンガ全部に目を通したけど、雑多感がハンパないですね、まさに「雑」誌。 そして、各作品(タイトル)が微妙に短い。四百十余ページにこれだけの作品載せたら、そりゃそうなるか。 中年ハクダイ的には、いかにも最近のマンガだなあ……と思わせるモノが多いのですが、それなりに楽しく読めました。長尾謙一郎の「クリームソーダシティ」がある種の都市伝説的な謀略モノを思い起こさせてスリリングですね。