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謀略の街/長谷邦夫/若木書房

 

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表紙です。長谷さんではない方が描いているかと思われます。
ハードカバー、A5判 96ページ。若木書房の探偵漫画シリーズの33となります。
 作品中、制作年月と思われる年月(一部、年月日)が何箇所か記載されていまして、それらによると1957年の2月から3月に制作された作品のようです。この若木の探偵漫画シリーズは、つげ作品、石塚不二太郎作品が入っていたりと、コレクターにとっては広く知られた存在ですね。このシリーズは何番まであるでしょうか?ハクダイ所有は、この33番、1冊ですが(残念)。実際はカバーがあったんでしょうが、カバー無しだし、特に最初の方のカラーページなんてヤブレ、欠損が多くて悲しいですが、読む分には関係ないや……。

 アメリカから帰国した物理学者の鈴木鉄太郎青年は、サイクロ博士から託された手紙を、恩師の不二田先生へ渡すべく、西海村へ向かう。西海村は鉄太郎青年の生まれ育った町であり、原子力研究所が、まさに建設されている真っ最中であった。サイクロ博士が成し遂げた革命的な発明”原子力エンジン”を巡って○国のスパイが暗躍しているらしい。
  怪しげな預言者・八田利(ハタリ)、悪徳代議士も絡み、事件は複雑な様相を見せるが、鉄太郎の弟の中学生正太郎の活躍もあり、事件は解決する。

 当時の最先端技術である「原子力エネルギー」が作品の雰囲気作りに効果的に使用されていると思います。

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