摩天楼/兎月書房の全体像に迫る:その1〜前説的なモノ
貸本漫画の歴史を振り返る場合、兎月書房より発刊された短編誌・摩天楼の重要性は、いまさら指摘するまでもない。
●以下要点としては
(1)全14号(集)が刊行された。判型はA5。別冊が1冊発刊されているが、こちらはB5判。
(2)昭和34(1959)年2月より月刊ペースで刊行され、最終14号刊行は昭和35年3月。別冊の発刊は昭和34年8月(8月2日発売と、摩天楼6号に告知(広告)あり)
(3)劇画工房の機関誌としての性格を多分に持っている。メンバーの動向を知ることが出来る情報が少なくない。
(4)探偵誌あるいはハードボイルド誌としての性格を持っていた 摩天楼は劇画工房が責任編集している唯一の探偵誌です(3号の柱/コマ欄外のこと、当該ページは63pあたり)
●当サイト「ハクダイのカカク」管理人「ハクダイ」の摩天楼全15冊(別冊1冊含む)へのアクセス状況(2024年3月現在)
(1)所有:3冊 ⇒ 8,10,14
(2)個人所蔵をお借りした :3冊 ⇒ 5,11,別冊
(3)私設図書館や公共施設で閲覧:8冊 ⇒ 1,2,3,4,6,7,12,13
(4)web上の古書販売情報により1冊分の数%程度の情報がある: 1冊⇒ 9
★上記(2)(3)の場合、各号について、数%~80%程度と差異があるが、複写データないしは、写真撮影データあり。
不完全なモノにならざる得ない事は、十分承知しておりますが、摩天楼、ひいては劇画工房の活動の実態へ迫ってみたいと思います。
画像は、ハクダイ所有の三冊の書影(表紙) 8,10,14号。(画像clickで拡大表示)
※作成メモ 2024.4.6アップ。