劇画、そして劇画工房は大阪で生まれた
東京都豊島区に存在した「トキワ荘」はいうまでもなく有名なマンガ・コミュニティーであった。そして大阪には「劇画」を標榜し、「劇画工房」を名乗った若きマンガ家集団が存在した。劇画工房結成時には中心的存在の3名が活動拠点を大阪より東京へ移しているが、「劇画」の発祥は大阪であり、手塚治虫から始まった戦後のストーリーマンガも「関西」から始まっている。
劇画工房の存在は、辰巳ヨシヒロの自伝的作品「劇画漂流」の影響もあり、近年では広く知られるようになったが、その全貌は未だに明らかになっていないというのが実情だろう。
ハクダイのカカクの10周年リニューアル記念として、劇画工房に参加した8人について、僭越ながらハクダイがまとめてみた。
マンガファンの皆様に楽しんでいただければ幸いである。
劇画工房とは? |
山森ススム特集
●昭和マンガ研究サイト「ハクダイのカカク」開設10周年記念企画第1弾!
ハクダイも大ファンであり、あの蛭子能収氏に影響を与えたとも言われている元・劇画工房同人、山森ススム氏を特集しました。また、山森ススム氏の新作描き下ろし劇画「行方不明」(2014年制作)を電子書籍サイト「ブクログのパブー」にて無料公開しております。長らく沈黙を保っていた伝説の劇画家・山森ススム氏の世界をどうぞお楽しみください。
*「行方不明 (ハクダイ文庫)」 としてAmazon Kindleでも並行配信となっています。
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劇画工房の生き証人としてさまざまな関連イベントへの出演依頼も少なくない山森ススム氏。しかし、地元の京都で螺鈿職人として静かな生活を送る現在、山森氏がほとんどメディアに出てくることはない。それは「マンガ業界から身を引いて久しい… 続きを読む |
祝・ハクダイのカカク開設10周年記念企画第1弾!山森ススム氏の新作描き下ろし劇画「行方不明(2014年)を電子書籍にて無料公開しております。長らく沈黙を保っていた伝説の劇画家・山森ススムの、今も健在な劇画の世界を、ぜひお楽しみ下さい。…続きを読む |
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山森ススム氏 肉筆サイン画はこちら→
劇画工房8人衆に迫る
日本の劇画創成期を駆け抜けた8人の若き劇画家たちを、ハクダイの視点でまとめました。
青春物に傑作多数あり。貸本衰退後は約50年にわたりさいとう・プロダクションでさいとう・たかを氏の作品に作画スタッフとして係わった。日本のマンガ文化を支えてきた功労者の1人である。… 続きを読む |
洒落た作風でハードボイルドコメディの隠れた傑作を多く生み出した劇画家。劇画工房同人の中でも特にジャズ・ミステリー小説に精通。貸本衰退後はゴルゴ13の脚本を多数手がけている。 … 続きを読む |
紛れもない、劇画のエース。分業体制によるマンガ製作を確立した先駆者である。代表作「ゴルゴ13」は国民的なモンスター作品となり、ファンも多い。現在も現役のマンガ家として活動している。 … 続きを読む |
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辰巳ヨシヒロの実兄。貸本衰退後、マンガ出版社「東考社」を興し、出版人として大きな功績を遺した。やや時代の先を行き過ぎた感のある「目利き」的人物であった。作風は大変ユニーク。… 続きを読む |
反社会、反体制的な作風でヒット作を多数生み出した、戦後を象徴する昭和の偉大なクリエーター。人間の欲望や人間社会の不合理などを描き切ったその作品世界は他の追随を許さない。映画・ドラマ化されている作品も幾つかある。…続きを読む |
「リアリズム重視の劇画の概念と用語を提唱した。1970年代に庶民の人生を描いた作品はもはや世界標準であり、海外ではオルタナティブコミックの大家として評価が高い。… 続きを読む |
新しいマンガ表現として「駒画」を提唱し、劇画の成立に大きく貢献した革新者。辰巳ヨシヒロの「劇画漂流」の15年前に発表された「劇画バカたち!!」は劇画の歴史を知る上でも貴重な資料となっている。現在、松本正彦の仕事が再評価されつつある。… 続きを読む |
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サスペンス物を得意とした鬼才。マンガ家歴は短かったが、西陣織の職人を経て現在は螺鈿の作家として活躍している。近年、再びペンを握り、劇画作品を発表。数少ない「劇画工房の生き証人」の1人である。…続きを読む |
ネット古書店ハクダイ
昭和マンガに関連するさまざまな品をハクダイの気まぐれで並べています。ぜひ、時々覗いてみてください。
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10周年サイトリニューアル記念・山森ススム氏 肉筆サイン画出品中☆ おかげさまで完売となりました(2016/1/27)。お買い上げ下さいたました方々へ、心よりお礼申し上げますm(__)m |
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昭和マンガ研究サイト「ハクダイのカカク」、および管理人ハクダイ・・・・ 続きを読む |
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