怪奇貸本収蔵館第二号 若林哲弘編

編集・発行はグッピー書林plus IKKYU 

一年一年、ほんとに時間を潰すに最適というか、身近なゴラクネタが増えているように思います。テレビ、インターネット、スマフォ・・。旬に拘らなければ、極めてローコストでアクセスできるモノも増加ふえてるように感じますし。

消費の速度が速い時代でして、1960年代の貸本マンガに興味を持つなんて、それこそ酔狂なことなのかもしれませんね。

若林哲弘という名前は残念ながらこの復刻集を手に取るまで知らなかったのですが(不明を恥じるという言葉通り)、収録昨①「眠る霧」②「死神の札束」の二作の読み応えにはただただ驚きます。

古代に生息していたとされる魚(魚人)を巡る怪奇ロマンの①、人情落語的なユーモアも感じさせる②、全く作風が異なる二作ですが、若林さんのウマさが際立ちます。②は落語の影響を強く受けているように感じますがいかがなモノでしょうか?

若林哲弘-1280

 

2018.5.27記す