伊藤正樹アルプスの少女 (5)-800

伊藤正樹氏~水木しげる先生のアシスタント(その2) アルプスの少女


水木しげる氏のアシスタントを務めた「伊藤正樹」さんの件、その2です。土屋慎吾氏の「それからのゲゲゲのアシスタント~土屋慎吾の青春期~2015年刊行」で土屋慎吾さんは、伊藤正樹氏の絵柄に対しては、ややネガティブな印象をもっていたようなニュアンスで描いています旨、前回のブログ(2016/5.17)では書いたのですが、実際のところ、この作品に登場する水木プロ関係者の中では、伊藤正樹さんに関する内容が結構多い印象です。土屋さん本人の事が一番多いのですが、その次あたりに来るくらい情報量は多いかと思います。

土屋作品によれば、昭和43~46年当時40歳として登場しますから昭和5年(1930)前後の生まれかと推測されます。

朝からアルコールを飲んでから水木プロに出勤してきたりと、幾分だらしがないような性格の方だったようですが、ラジオ番組への投稿家としての一面や、家族(小学生の長男、奥さん)の事など、土屋さんが係ったり見聞きしたエピソードが、愛情込めて描かれます。

まあ、一般的な感覚で言えば、「マンガ史全体で考えれば、ほとんど忘れられてしまった存在」かと思いますが・・・・。

今回ご紹介するのは、伊藤正樹氏による「アルプスの少女」。いわゆる「ハイジ」モノのひとつと理解できるでしょう。 ウィキペディアによれば←クリックでリンク 、次のようになります。

『アルプスの少女ハイジ』(アルプスのしょうじょハイジ、Heidi)は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリ(又はスピリ)の児童文学作品。1880年から1881年に執筆された。日本語訳の版本は過去様々なタイトルで100種類以上出版された。

いずれかの日本語訳(古くは大正時代1920年からある)をコミカライズしたのが伊藤正樹氏の、この作品になる、ということでしょう。以下画像は、2016/5/2に青虫さんで撮影。

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表紙も伊藤正樹氏が手掛けているかもしれません(標記については未確認)。出版は寿書房で前谷 惟光さん作品の広告が巻末にあります。前谷さんの「ロボット三等兵」を出していた東京の出版社ですね。

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じっくり読んでみたいですね。