白井豊 (4)

蔵書棚から 放浪の剣士 白井豊 B6判


昭和30年頃のB6判の貸本マンガは所有しているのは極わずかです(涙)かといってA5判が、沢山あるのか?といえばそうでも無いですが(苦笑)。

発行年月日が奥付に有りませんが、定価¥130で大阪市に住所がある東光堂発行です。放浪の、で、さすらいの剣士と読ませます。

作者は、昭和3年(1928年)生まれで本名は白井豊。本名名義の他に東田健二、白井豊士での活動もある。一般的に知られている情報はあまり多くない作家さんかと思いますが、B6貸本マンガ(単行本)から雑誌での劇画まで、長きに亘って活躍された方かと思います。コアなファンの方がある程度まとめているかと思いますが、いつ頃までマンガ制作に携わっていたか?等の詳細情報は残念ながら持ち合わせていません。

手塚治虫の亜流の絵柄と言っても問題の無い絵柄かと思いますが、手塚さんと同年生まれですから、トキワ荘系、劇画工房系の流れとは、別と理解するのが適当でしょう。いずれにせよ、その画力は並大抵では無いかと。

琉球拳法の空手の使い手・さみだれ小四郎が主人公で、敵か味方か?その正体が不明な登場人物が少なからず登場する、複雑な骨格の作品かと思います。1巻モノの体裁ですが、内容的には次巻へ続くモノとなっています。

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