カテゴリー別アーカイブ: ハクダイのブログ

来週は都内へ行けそうだ

いわゆるお盆休みというモノで、特別長くもないですが連続で5日間は休めそうなので、都内へ遠征できそうです。

・三鷹市美術ギャラリー「川崎のぼる 汗と涙と笑いと」

・東京・阿佐ヶ谷「ギャラリー白線」凡天太郎回顧展〈凡天太郎の宇宙〉

・機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM 六本木ヒルズ森田タワー52F

とりあえず、上記3件は見に行きたいと思っています。せっかくだから藤子Fミュージアム(川崎市)も入ってみますか?(まだ行ってなかったの?)という突っ込みが入りそうですが(汗汗)。

 

プレイコミック 1972.1.22号

先月の犬山市オフ会の際、犬山市内の某古書店で入手したものです。昭和47年、43年も昔なんですね。今更ですが遠い昔の事と感慨深いですね。

執筆陣は、石森章太郎、佐藤まさあき、甲良幹二郎(さいとうプロ)、上村一夫、宮谷一彦、北野英明、南波健二。 そしてナンセンス系というか、ショートなお笑いコミックとして、黒鉄ひろし、はらたいら、高信太郎、あしべ香、高井研一郎の各先生。

一通り読んでみましたが、いといろ発見があります。

佐藤まさあき、日本拳銃無宿「影男」は『新シリーズ』となっており、苦い札束第一話噂の女。スタッフとして8名の名が記載されています。8名中3名が女性で、一番上に記載の(格違い的な意か?)2名が共に女性というのが興味深いですね。女性キャラは、例によって目がド派手な、少女マンガテイスト(レディースマンガという言い方の方が相応しいか?)でして、。これらのキャラを佐藤さんは、完全に任せていたのでしょうね。

南波健二さんの戦記劇画ならず者部隊第3部オメガ作戦。いままで、さとう・たかプロのフォロワーという認識を持っていましたが、さいとうプロ作品である「かまいたち」(脚本/K・元美津、構成劇画/甲良幹二郎)と見比べると、結構大きな違いがありますね。技法の詳細は分からないのですが、松森正さん的な細かい描き込みがあるんですね。さいとう作品は、時代が変っても絵柄が変らないところに「凄さの秘密」があると思っています。

「かまいたち」は脚本がK・元美津さんでして、Kさんの名前を見つけられて嬉しいです。作画スタッフに叶精作さんの名前があります。叶さんは、この翌年1973年には、スタジオシップで小池一夫さんの原作による「からあ怒」で連載デビューしていますね。田村精作名義から叶精作へさいとうプロのスタッフ時代に既にペンネームを変更していたんですね。

巻末(2色カラー)の高井研一郎の「好色横丁」が、バカバカしい艶笑ギャグで素敵です。こちら山口六平太、とそんなに雰囲気変りませんね。まあ、山口・・に比べたら背景が殆んど無い、とか違いがありますが、キャラが、ほぼ同じです(苦笑)。この絵柄でストーリー物をやってしまうのだから、赤塚不二夫系のキャラクターは侮れませんね。

プレイコミック1972

愛知県犬山市と京都市内へ行ってきました その7(最終回)

暑さ半分、その他の理由半分でテンション下降気味です(涙)。

もう先月の事になってしまった、犬山市オフ会~京都遠征、今回のブログで終了です(苦笑)。

リアルオークションで大盛り上げの後は、千葉県の(隠れた)名産品のマックスコーヒー500ml一気飲みを賭けた大ジャンケン大会などがあり、無事宴会は終了。

宴会後は、皆さんとは名残惜しかったのですが、お別れして予約済みのホテルへ。徒歩で行くつもりでしたが、宿泊せずに帰宅するというGTさんのクルマに乗せてもらえてラッキーでした(GTさん、ありがとうございました)。

ホテルではゆっくり眠れるかと思ったのか、楽しかった昼間から夜にかけての事が楽しすぎたのか、興奮気味で、何度も目を覚ましてしまいました(涙)。

翌日日曜日は、7時過ぎに起き出して、京都へ向かいました。名鉄とJRを乗り継いで(来た時の同じ経路)いくのですが、結構、電車移動が嫌いじゃないのでした。

京都に着いてからは、食事、山森ススム先生宅訪問、京都漫画ミュージアム探訪、夜は、B級グルメ的にプチ食べ歩き(アルコールは我慢しました)とハードなんですけど、ちょっと緩い一日を過ごしました。

模型(ハーレー) (2)模型(ハーレー) (1)

 

上の写真は、山森先生が最近作ったという、ハーレーダビッドソンの1/8スケールも模型。基本金属製で持ち重りのする本格モデルでした。

佐藤まさあき 刑事くずれ(芸文コミックス版)を読む

こんばんわ ハクダイです。暑くてどうにもダラケがちです(涙)。ですが、住んでる地域は比較的涼しいので、これで暑い暑い言ったら申し訳ないかもしれません。

きょうは、26日の日曜日に再読してみた佐藤まさあきの刑事くずれ(芸文コミックス)について書いてみます。

昭和48年の発行と奥付にはありますが、作品リストによると別冊漫画アクション(双葉社)に昭和46年(1971年)に発表されたようです(詳細な時期は分かりませんが)。この年は、影男、野望、という代表作を発表していた時期になりますので、雑誌時代の最盛期といって良いかと思います。

主人公は矢吹恭二。刑事であった彼は、一本気な性格ゆえに、犯罪組織の「標的」にされ、愛する妻が組織の送り込んだスパイであった、という悲しくも恐ろしい事実を認めることが出来ず、結局妻を死に追いこんでしまう。刑事を辞した矢吹であったが、生きる希望も目的も失ってしう。刑事として働いていた土地しか彼の行くあては無く、自分なりの正義と倫理感で生きていこうとするのだが、矢吹の意思とは関係なしに、状況は混沌を更に深めていく・・・・。

あとがきで著者佐藤まさあき氏は、この作品について、「地位も、愛も、生きる目的すらも失った男の哀しみを描いてみたいと思ったシリーズ」「私のこれまでの系列のカラを破った大人の味を持ったハードボイルド劇画と自認」と書いています。なのですが、ハクダイとしては、「影男」のもつ虚無と、それほど変らない虚無が描かれているように感じます。体制側の人間~刑事を主人公とした、という点で、佐藤さん自身としては「特異なキャラクター」を作った、と考えているようなところがあるかもしれません。佐藤作品の読者としては、そんなに特異ですかねえ?と疑問符が付く感じですね。

物語の骨格としては、佐藤まさあき作品らしい、アウトサイダーロマンそのものですが「雑な印象」は拭えない作品かと思います。ですが、刑事・矢吹に係わってしまう「二人の哀しい女」の存在が、とても生々しく、佐藤さんの人間観、社会観が、色濃く反映された作品に仕上がっていると思います。女性の視点からの「刑事くずれ・矢吹恭二」・・・・面白いかもしれません。

刑事くずれ

所有分はグラサン紙保護の状態で古本購入したようです。1994.12.10(土)ドン・コミック ¥1,200、と書いたメモ書きが挟まっていました(苦笑)。多分、辰巳先生が会計してくれたかと。この当時、すでにハクダイは、関東には住んでおらず福島県内に住んでいましたので、なにかの用事で上京したおりにドンコミックへ寄ったものと思われます。

新刊雑誌 思い出食堂(No.23)焼きそば編・少年画報社

ハクダイです。コンビニは週に2~3回行く程度ですが、普段はあまり無駄使いしないように心がけています(苦笑)。でも、漫画単行本や雑誌は「旬なモノ」が置いてあって、本屋さんに行くよりチョイスが楽かもしれませんね。

 明日のお昼用の弁当を買いに会社帰りに寄った近所の某セブンで発見したのが標題の雑誌です。A5判というのが、なかなか憎いですし、表紙の髪質も、一般の漫画雑誌と違うようで(ツルツルしていない)、欲しいと思わせるに十分でした(苦笑)。グルメ漫画がブームというより「ジャンルとして定着」しているという感じなのでしょうか?ハクダイは、カップ焼きそば好きなところがありまして、ぺヤングカップやきば、UFOやきそばなの写真が載ってる表紙の反応したわけで(苦笑)

画像↓クリックで少年画報社のサイトへ

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1p目をめくると、カップ焼きそばの「うまそうな写真」が見開きであったりして、電子書籍化が進んでいるとは言うものの、紙媒体を支持する読者が一定数居るのだなあ、と思います。写真に添えられた川柳がうまい

おそるべき ソースのかおり 夏来たる

なるほど。冒頭数十ページを読みましたが、いいんじゃあないでしょうか?感想はまたの機会に。