「ズルさ」のすすめ 佐藤優著を読む


こんばんは 今回は、マンガの話題じゃないです。

いつの頃からだろうか?佐藤優氏が気になる存在になっていたのは。とは言うものの、著作を読むのはこれが2冊目なんですけどね。

副題は「いまを生き抜く極意」とあり、この「いま」の的確な分析に注目したいですね。今だけ、金だけ、自分だけ、の風潮強まっているという論考を何かで目にした覚えがありますが、現実は確かにそのように動いているのだけど、消費行動という逃げ道(下手したら唯一の)があるので、なんとか誤魔化せている、そんな感じかもしれません。

個と集団の均衡を取ることの難しさ、未来に対する射程感の大きな隔たり、確かに世の中生きづらくなっているようです(少なくても個人的にはそう思う)

「増殖する自己愛型人間」という節には考えさせられました。パーソナリティ障害、というモノがあるのですね。「障害」の境界線が微妙なんでしょうけど、他人事では無いように思います。

しかし、章末に参考になる文献というか、おススメの本を紹介していて、これが妙に説得力あります(当たり前ですが)。