武士道ジェネレーション 誉田哲也を読む


自分にしては珍しく、誉田さんの本を読むのはこれが6冊目です。疾風ガール、ガールミーツガール、武士道16,17,18・・・そしてこの武士道ジェネレーション。なんだか、とても分かり易い人ですね、ハクダイという人は(汗)。楽天koboちゃん(電子書籍)で購入して、ほぼ二日で読み終えました。初日は深夜2時過ぎになるまで没頭してしまった(苦笑)。

主人公の女子高校生二人のその後、という事になりますが、大学卒業後の二人の進路が妙に説得力がありますね。というか、主人公二人の造形が確かなものとすれば、これが当然という感じなのかもしれないですが。著者の構想には、更にその後も入っているように感じます。

歴史認識の問題が重要なポイントになっているのは、作品のテーマが「武士道」であるからして当然の帰結なのかもしれないですが、問題に触れる事自体に賛否があり、主人公の考え方(解釈)自体にも賛否あるでしょうね。

香織の婚約後について、一切触れられていないまま終わってしまいまして(見落とし?)、意図的なものなんでしょうかねえ(苦笑)。

主人公たちと同年代の愛読者も多いでしょうけど、主人公たちの親の世代の愛読者も少なくない、と思っています。