オーディオドラマ好きです


今週も火曜日に所要で午後から半休を取得したせいもあって、一週間が早いかも。

NHKの青春アドベンチャーシリーズ、ラジオドラマですね、NHKの公式サイトでは「オーディオドラマ」と呼び習わしているようですが、ハクダイ的にはかれこれ十数年来のファンです。

基本タイマー録音して、後から聞くというスタイルなのですが、所有するオーディ環境の変化が、昨年春頃ありまして(全然たいした話では無いですが)、それの影響もあって、ここ数ヶ月ほど聞きそびれていますが。

2015年放送分の全てを聞けているわけではないのですが、山田正紀原作の「チョウたちの時間」がスリリングでしたね。1979年の作品のようなので、既に評価の定まった傑作なのでしょうが、SFに疎い自分としては「時間」の正体が重要な、作品全体を貫くテーマの一つである、この作品、多いに刺激をもらいました。結局、「敵」の正体は明らかになることなく終わるのですが、地球(人類)の進化に介入してこようとするモノたちが居る、という着想が面白いですね。20世紀に活躍した原子物理学者たちの存在が重要な役どころを演じるのですが、「敵」が言う「人類なんて、どうでもイイじゃあありませんか?」のセリフには背筋が寒くなります。原作の小説は、もっと複雑な構成だろう?と想像しますが。このオーディオドラマでも、ちょっと難解に感じるハクダイですが、SFと考えられて来た事も物理学の対象として、真剣に思索なり実験を行っている人たちが居るのだなあ、と改めて感じ入ります。

原子力エネルギー、核分裂という現象自体、つい100年前(80年くらいが適切かな?)には絵空事でしかなかったのですね。このドラマで、改めて、その事実に気付かされました。