トキワ荘青春物語

トキワ荘青春物語 蝸牛社


先月、松葉でチャーシュー麺を食べる~お休み処訪問~トキワ荘跡地と、短い時間でしたが、「聖地巡礼」してきた事もあり、改めて本棚から引っぱりだして眺めています。

トキワ荘青春物語

「漫画」というメディアがまだまだ小さい存在であった当事にあっても、「大人主導」というか「大資本主導」の世界であったのだなあ、と改めて感じさせます。編集者の存在が、メインカルチャーの文芸雑誌よろしく、漫画家たちの創作、制作活動に大きな影響をもたらしています。昭和39年生まれのハクダイですが、いつのころからか、貸本漫画の世界が、一般的に「よく知られている漫画」より、面白い存在になって行った理由が、このあたりに在りそうですね。大多数に支持される、大部数が発行販売されている、これらがイコール、本人にとっても「良き作品」とイノセントに思い込む~考える読者さんは、いつの時代も少なくないのかもしれませんが。

10,000-1000-100-10-1 の市場がこれまでのモノとすれば、今後は、10,000-100-5-1の市場だけになっていくのでは?マンガに限らず、あらゆるメディアなり消費物について言えることかもしれませんが、漠然とハクダイは考えています。

さて、この本ですが、版型で考えると3種類が存在するようです(収録内容も若干違いあり)。所有分は文庫(いちばん小さい)なので、ちょっと老眼が入ってきた身にはキツイですが、十分です(苦笑)

トキワ荘に集った方々は、出身地域に大きな偏りが無い、のが特徴かもしれませんね。