現代マンガの冒険者たち を読み終える


副題 大友克洋からオノ・ナツメまで、2008年初版の南信長先生の著作です。約400ページのうち、実はあと40ページほど読み残しがありますが、きょう明日には読み終えそうなので、ややフライングですが書いておきます。

「現代マンガ」としているのがポイントかと思います。1970年前後に日本のマンガは、質、量ともに、ほぼ「ある種の臨界点」に達したとするならば、その後の変質なり変容は、その臨界点に達するまでの力学とは別種の作用によるモノになると言えるでしょう。1970年前後を「臨界点」とする理由は次ぎの①②によります。①GAROガロとCOMコムの存在、②少年マガジンによって生み出された多くのヒット作の存在。

 この場合の「現代マンガ」とは、上記の「臨界点」後という事になる、と個人的には理解しました。

成長後の変質と変容のバリエーションの豊かさは、そのまま時代の変遷を背景としていることは言うまでもなく、昭和から平成へとの時代の流れの中で何が変り、何が変らないのか?マンガを数十年に亘って読み続けていれば、おぼろげながら、何かが見えてくるでしょう。ですが、多くのマンガ読者は、ある意味「保守的」な面が少なからずあるようで、その変化には気付かないモノかもしれません。

自分は、いろんな意味でマンガが読めていないなあ・・と納得させられます。彼我の情報処理能力の差に愕然としますね(苦笑)。