劇画工房編集の摩天楼別冊(B5判)の続きです。
編集あとがきとして「しめくくり」と題されたページがあります。 ⇒ テレビの発達によって視覚時代に変りつつある時代なので、摩天楼の大型化は時代にあっている。(ハクダイ要約)
以下引用 アメリカでは、すでにその時代が過ぎたとも言われている10セントコミックスという形は、日本の児童出版界を虎視タンタンと狙っているようです 引用終了
全くの想像ですが、この「しめくくり」はさいとう・たかを氏による文のように思われます。さいとう氏が、早い時期から10セントコミックについて言及している事よりの類推で全くの想像ですが。昭和34年にして、すでに昭和40年代の、B5判雑誌による「青年・成人向けの劇画ブーム」を予見している観があります。
編集あとがき的な「しめくくり」
目次です。松本正彦作品が無いのが、やはり残念です。
K.元美津作品の扉
K作品には興味深いことに、59.7 At the Tokyo のサインがあります。辰巳氏の劇画日記には、以下引用七月△日 山森、桜井、Kの三氏が帰阪。小生も転居したためか、国分寺は急にヒッソリカンとしてしまったようだ。引用終わり とある。
この三氏の東京滞在の期間がどの程度に及んだモノかについては情報を持ち合わせていない(桜井氏が著作で明らかにする等、類推できる情報があるかもしれないが、今は記憶に無い)のであるが、このK作品が国分寺滞在時に描かれたモノである可能性は高いと思います、
劇画日記(辰巳ヨシヒロ)前回にも載せたので再掲です。