稲垣高広著 社会評論社
自分的には丁寧に読み進めたので、読了まで2ケ月以上かかったが、満足のいく読書体験でした。くどいと思わせないでもない著者稲垣さんの文章~言語化作業ですが、生活する、生きていく上では、実は「考える」という行為を意外に蔑ろにしている、あるいは軽視している、という事に改めて気付かされたような心境です。
児童まんが、小学生低学年向けの娯楽と思われる作品から何を読み取るか?たかが、されど、実は?いろんな副詞が付くのが面白いところであるマンガ・メディア(それを取り巻く状況含む)ですが、児童文化として重要な役割を担っている藤子A作品、という事実に気付かされました。
そして、藤子Aのブラックユーモアの世界。結局、フォロワーが出なかったとさえ言える、その作品世界の完成度に改めて感心します。フォロワーは少なくないと言えるかもしれませんが、ホラー、ミステリーとカテゴライズするのが適切な場合が多いように感じますね。辰巳ヨシヒロ、佐藤まさあき作品との類似性を幾分感じますが、大風呂敷を広げることになりますので、今回は止めておきます(苦笑)。1970年代(40年前・汗)に描かれたとは思えない「現代性」を感じる作品群ですね。
