作者の今野敏さんの名前は、朝日新聞連載小説で数年前まで『精鋭』を読むまで全く存じ上げいませんでした。この精鋭が、淡々とした描写ながら（と感じました）本質を突いたような感じがして興味深く読んでいました。web情報によりますと、この今野敏さんは、故石ノ森章太郎さんの「はとこ」に当たる方という事で、そんな理由もあって機会があれば、別作品を読みたいと思っていました。（何分にも読書速度が遅いモンでして・・涙）。

この『確証』、エンターテインメント~息抜きとして楽しく読みおえる事が出来ました。たまに読むミステリー小説は、生活のアクセントとして、侮れないかと（苦笑）。どこまであり得る事なのか？全く想像するしかありませんが、警察組織内の事情？なども丁寧に描かれておりまして、（というより、組織ですから、どこも似たようなモノかもしれませんが）、犯罪と無縁な生活を幸せにも送れている身としては、ある種の好奇心も満たしてくれます。

テレビドラマ向きの内容なのかもしれませんが、テレビドラマとなったら、原作の味が薄れてしまうように思います。というか、そもそも小説という形式だから、面白いのでしょう。

画像は電子書籍koboの表紙部分。