映画鑑賞記録。 悪名(あくみょう)


映画鑑賞記録。 悪名。勝新太郎と田宮次郎の古典的名作でしょうか?。25年くらい前にビデオをレンタルして見た記憶があるが、内容はさっぱり覚えていない(*_*)。年末にBSで放映があったので録画して見た。コマーシャルが入るのね、今さらながら、民放だから当たり前なんだけど。

1961年製作、監督:田中徳三。原作は今東光の小説だろうか?
昭和初期が舞台で、暴れん坊の朝吉と義兄弟的なモートルの貞のコンビは、熱狂的に支持されたかと思う。義理と人情と、ひとくちに言ってしまえばそれまでだが、近年の感覚では登場人物たちの行動原理が理解しにくいかもしれない。暴力の描写にはじまり、遊廓や反社会的組織の在り方、地域コミュニティの維持など、とにかく、平成、そして2010年代日本からすれば、かなり異世界だろう。
調べてみると勝と田宮のコンビで14作がシリーズ製作(1961年~1968年)されていて、2000年代に再映画化、舞台化されているのが意外な印象です。
 1本しか観ていないで、このシリーズについて、何か語るのは無謀というモノかもしれませんが、作品を流れる世界観というか、基本原則を大きく変えなければ、現在では、商品なり作品としては成立しにくくなっているように思いましたがいかがでしょうか?。社会のルールなり、人々の生活のベースにあるもの(の変遷)を読み解くためのテキストとしては面白いかもしれませんが。
2017.1.4記す。