先日のブログで標記の作品の復刻本について書きましたが、過去の単行本等への集録について記載しておきます。
(1)ほるぶ出版 ほるぶ平和漫画シリーズ20 焼け跡のうた 1984年11月1日 発行 第一版第一刷に収録
他の併録作は
・ほたるの墓 原作野坂昭如 漫画吉森みきお
・白い雲は呼んでいる 永島慎二
(2)夕映えの丘に 自選私劇画作品集
2002年4月27日初版発行 青林堂 発行者 蟹江幹彦
他の併録作は以下(初出が掲載されている)
・青ざめた季節 昭和37(1962)年3月 影/日の丸文庫
・墓標 昭和36(1961)年11月 ハイ・スピード/三洋社
・火柱 昭和37(1962)年4月 ミステリーゾーン
・象の墓場 昭和37(1962)年1月 影/日の丸文庫
・誤診 昭和37(1962)年4月 ハイ・スピード臨時増刊号/三洋社
・猫 昭和39(1964)年5月 モーゼル96/佐藤プロ
夕映えの丘に の初出は昭和44年12月 と記載
こうして、並べてみますと、この夕映えの丘の、立ち位置というか、在り様が見えてきますね。先の大戦(太平洋戦争、大東亜戦争、第二次世界大戦?無学で無知で、無教養でして分かりません)そのものと、大きな時代のうねりの中で翻弄された佐藤まさあき氏(に限らないのでしょうが)たち、市井に暮らす無名の人々の生活や人生そのもの。
昭和というキーワード抜きにしては、やはり佐藤まさあき氏は語れない、と改めて実感した次第。
2017.1.25記す。
青林堂版はグラサン紙がかかっています。右が、今回の復刻版。