カテゴリー別アーカイブ: ハクダイのブログ

本屋にはないマンガ 北原尚彦を読む

マンガ関連の活字本は結構気になるタイプでして、タイトルに引かれて手に取りました。とはいえ、2005年の発行(長崎出版)ですから、10年前でして、今頃読んでるの?的な感じがメチャクチャ強いんですけどね。この本は「企業がPR」のために発行したり、自治体、宗教団体、公共機関などが発行するマンガを網羅的に紹介している本です。
 あのマンガ家がこんなのを描いているんだあ的な発見に満ちていますが、紹介する方もよく、こんなの探してくるなあ、とその嗅覚の鋭さというか調査力には脱帽です。「ヤンケの香介」の村祭まことが描く「商品先物取引マンガ」とか、マニアックな作品のオンパレードです(苦笑)。村祭さんの別ペンネームが「おのエントツ」である事などもキチンと記載されていて、この本の面白さが分かる人は、結構なマンガ読み「上級者」なのではないでしょうか?(苦笑)。ハクダイは、1/3くらいですかねえ、意外感を持って読めるのは(苦笑)。

只見・青虫特集をアップしました。

こんばんわ ハクダイです。10年ぶりのサイトリニューアルからほぼ、3ケ月、ブログ以外の記事で初の内容追加として、福島県の只見町・昭和漫画館青虫を只見町と併せるかたちで紹介させて頂きました。

若干不具合があるかもしれませんが気付き次第修正~追記していきますので御理解のほど御願いします。

今回、只見町についてイロイロ調べてみて感じたことですが、行政の単位というのは、アイデンティティーに大きく影響していますね。いわゆる郷土愛、愛郷心、住んでいる場所や生まれた場所に対する愛着などの感情を誰しも多かれ少なかれ持っていると思います。日本人、○○県民、△△市民、**町民・・・・・町内会住人、という具合に。

それで、具体的に、小学校・中学校が、人口5千人の町の町立である場合と、人口30万人の市の市立である場合、を考えてみて下さい。どちらが良いのか悪いかの問題以前に、小中学校に対する関心に大きく違いがでてくると思います。

会社(企業)への帰属意識の方が”地元”へのそれより大きい人も、少なくないでしょう。普段、我々は、自分が何者であるのか?を考えなくても普通に暮らせています。しかし、そんな事を考える必要が無いという事は、それだけ満たされている事の証左なのかもしれません。

今回の、只見・青虫特集をまとめていてそんな事を思った次第です。

7/6付け朝日新聞(reライフ)書庫に差す、真理の光」国会図書館を紹介

7/6付けの朝日新聞、 「(reライフ)書庫に差す、真理の光」という記事で国会図書館を紹介していました。漫画雑誌も、それなりに置いてあるということは聞いてましたが、1980年代の週刊少年サンデーがずらりと数十冊並んでいる写真(背表紙)が掲載されていて、ああ、ホントなんだなあと納得です。
ハクダイは数ヶ月前に、ある調べモノのためにデジタルコレクションをwebで利用して、その凄さを身を以って体験していたのでが、実際、本物の本を目の前にないと、その凄さは実感できないかもしれません(苦笑)

しかし、どうせなら、サンデー創刊後すぐの1960年頃の背表紙を載せて欲しかったなあ、とかいうのはワガママというものでしょうか?(苦笑)。厚みが無いので写真映えはしないかな?(所蔵していない可能性も無いことは無いですが)。

デジタル化が進む今だからこそ、当時の紙質や印刷技術が分かる、という意味で、現物(原本)を保存する意味が大きくなっているとのことです。うん、これは、古書漫画収集家としては非常に納得できる話ですね。でも、自然な経年劣化というのは有ってもいいかもしれませんね。古書コレクターの方なら納得できることと思いますが、接着剤が弱い本て有りましたよね、昔は。接着剤自体の経年劣化だと思うのですが、時の流れを感じさせるという意味では趣があったかもしれない(無いか?苦笑)。

完全真空パックにして、更に光遮断して保管すれば、劣化は最小限に出来るのでしょうけど、実物を手にとって見れなかったら意味ないしなあ・・・苦笑。
時間が有るときにでもwebで、どんな漫画雑誌が収蔵されているのかチェックしたいですね。

散歩の楽しみ

先週土曜日27日に只見町・青虫へ行ってきました。今回は、これまで青虫へ行った際、気になりつつもナカナカ立ち寄る機会が無かった只見町の観光地・名所にも出来るだけ寄ってみました。ハクダイのカカクのメインサイト用に、きちんとまとめている最中ですので、乞うご期待(楽しみにしてくれる方が少しでも居たら嬉しいです)。

さて、いまさっき諸々の作業の合間の一休み的に散歩を35分ほどしてきました。ハクダイの住むところは、基本、移動はクルマという土地柄なので、散歩してると不審者?みたいな雰囲気が無きにしもあらず(気に過ぎ?)なので、できるだけ怪しくないですよ、モードを出す必要があります(やっぱり気にしすぎ?)。

制服姿の女子高校生と目があったら、向こうから「こんにちは」と声を掛けてくれたので、こちらも「こんにちは」と、挨拶を返す、曇り空の日曜午後でした。

散歩_00_s

橋の上から下流方向へ写真撮影。手前は、橋よりの落下転落用のシェードなんですかねえ?最近出来たようですが、設置目的(理由)が分かりません。しかし、川べりは草が大量に生い茂っています。

ご当地マンガ家シリーズ:蛭田充先生~大塚物語

今日は、ハクダイの住む福島県いわき市のご当地マンガ家の一人である蛭田先生の作品を紹介したいと思います。

2008年に刊行された 「CROW THE CROW 2」です。

収録作品は次の3作です。

(1)CROW  THE CROW  第2話 天空都市

(2)フライングシップ~とぶ船 2章 亜牙琉の巻

(3)大塚物語

 (1)(2)とも、蛭田先生らしいアクションファンタジーないしは冒険ファンタジーとして、楽しく読めますが、やはり(3)の大塚物語がとても興味深い作品でしょう。

 蛭田先生が、天才・永井豪先生と昭和42年(1967年)に初めて出会い、蛭田先生ら5名のアシスタントが、永井先生と共に作品作りに没頭して行く姿が描かれます。5名のアシスタントとは(敬称略で)、蛭田充、小山田つとむ、石川賢、桜田吾作、岡崎優。

 永井豪という天才の下に集った5名のマンガ家たちの成長の物語でもある本作は全14ページという短さにも係わらず、当時の雰囲気を実によく伝えていて、感動的な一作に仕上がっています。

 永井豪ファン、ダイナミックプロファンの方にとっては、よく知られた作品であるのかもしれませんが、昭和40年代のマンガ業界を描いた内幕物の傑作として、もっと広く知られるべき作品だと思います。

蛭田充 (1)

 

 約60ページ、B5判サイズ。

蛭田充 (2)

 

大塚物語 扉