技術メモ 匂い検知技術

個人的に興味がある技術・工学のトピックです。

・味覚と嗅覚は低分子化合物をアクセプト(受容)して生じる感覚という意味では似たような感覚。

・化学物質に対する検知閾値(しきいち/感じえる最小の濃度レベル) ・味覚:ppmオーダー、・嗅覚:pptオーダー。即ち、嗅覚の方が、より低い濃度でも検知できるということになります。ですが、これは、あくまでもヒト(人間)に当てはまる事であり、犬など他の生物となると当然変わります。

・化学的な性質(疎水性か親水性か?) 味覚物質、嗅覚物質ともにいわゆる低分子化合物(分子量、最大でも1万以下)ですが、味覚物質は疎水性、嗅覚物質は親水性であることが多い。嗅覚物質(匂い物質)が揮発性が高いことからも疎水性という性質は納得できます。味覚物質(味分子、味覚分子)は水に溶けている事が多いことからも容易に想像ができますが、親水性の物質が多いです。

・遠隔性の感覚である嗅覚 嗅覚(匂いを察知、検知)の能力は人間、ヒトにとって、食料を探したり、敵(野生生物、異民族、敵対する種族など)の接近や存在を知る、という意味で現代より大きな役割を果たしていたことでしょう。例外的に、有毒ガスの発生の、いち早い検知という意味では、現代でも、太古の大昔でも、あまり差がないかもしれません。

2017.3.19記す。