昭和漫画館青虫

昭和漫画館青虫高野館長に聞く(2016.10.29)


青虫高野館長に聞く~2016年を振り返って

2016年は例年通りに5月から開館し、10月30日(日)が最終開館日です。10月29日(土)は、通常お昼12時開館のところ、10時に開けて頂き、3時間ほど資料調査。その後、高野館長にミニインタビューさせて頂きました(とはいうモノの世間話に限り無く近いですが)。

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・ハクダイ(以下、Hとします):2016年は青虫さんにとってどのような年でしたか?

高野館長(以下、Tとします):入館者数は、現在、未集計ですけど、2006年の開館以来、一番多いと思います。だいたい300人前後でしょう。

H:それは、なによりですね。入館者が多かった要因は何でしょうか?

T:要因は2つありますね。一つが、手塚治虫のスタンプラリーで青虫がスタンプ設置場所になった事。二つ目が、いわゆる観光ツアーに組み入れられた事で団体さんの入館が2度ほどあった事。

H:ツアーといいますと具体的には、どのような?

T:一つは、手塚治虫のスタンプラリーのツアー。もう一つは、田島町、昭和村などを巡る会津観光のツアーですね。

注:スタンプラリーについて。極上の会津 総額100万円の賞品があたる手塚治虫スタンプラリーとして開催。開催期間は2016年7月1日~同年8月31日。福島県の会津地方の各自治体(市、町、村)ごとに手塚キャラクターを1件割り当てる。手塚治虫先生自身のキャラクターを含め、全16の手塚キャラクターのスタンプをコレクトする内容。

T:スタンプリーの開始当初の半月は有料(入館者のみ対象)でスタンプを室内に置いたから、人数把握が出来ました。開始半月後には、玄関前に置いて、入館(有料)する必要なしに、自由にスタンプを押せる状態としたので、入館せずにスタンプだけ押していった人もいますが、具体的な数は把握してないです。

H:スタンプ台の設置場所については、若干混乱があったようですね。このスタンプラリー、ホント、こたえられない素晴らしい企画でしたよね。でも根性ナシでして、あんまり集められなかったですが(苦笑)

T:コメントありましたらお願いします。

H:今年も、昨年2015年に引き続いて、第2回まんがの描き方教室を開催したのですよね?

T:はい、講師の方は昨年同様、永野のりこ先生ですね。

H:情けないことに、永野のりこ先生の名前は、昨年の第1回開催まで存じあげていなかったのですが、老若男女問わずというのですか?幅広い層に受けそうな絵柄をお持ちの方ですよね。

T:定員15名で募集で、参加生徒は11名。町外というか県外~関東圏からも参加してくださった方が数名居りましたね。年齢層も小学生から大人まで幅広かったですよ。

H:いや、都市部に住む方にとっては、只見町含め周辺の会津地区全般は、自然豊かなところですから、クルマで出掛けてくるだけでも多いに価値があるかと思いますよ。自然首都・只見、とはウマい事言ったものだと思いますよ。大都会東京から、クルマを数時間走らせると、こういう所に着くんだ・・・という発見がありますよね(苦笑)。

福島県南会津群只見町の公式サイトには、「只見町は、日本の自然の中心地 自然首都・只見」 と記載があります。

T:まんが描き方教室は、キャラクター作りとストーリー作りを主体とした内容でしたね。

H:いや、実際、わたしも参加したかったんですよね。諸事情でなかなか難しいですが(苦笑)。

T:漫画の描き方教室のあった2016年10月15日は、この建物自体の落成より丁度61年という記念すべき日だったの。

H:青虫さんになっているこの建物は確か教会だったんですよね。

T:あそこにある柱時計に、落成記念の日付が入っているんですよ。

H:ああ、なるほど、寄贈 落成記念 皆川コハル 昭三〇・十・一五 と時計のガラスに書いてありますね。この時計は、ひょっとして、ゼンマイ時計ですか?電池式じゃなくて?

T:そりゃそうだよ。ねじを巻くんだよ。

H:ああ、思い出しました。文字盤の中央やや下にある二つの穴にゼンマイ鍵?を入れて、ゼンマイを巻くんですよね。確か、左右で、巻く方向が違っていたような記憶が。

 現役で動いている柱時計です。今では見るのも珍しいでしょう。手入れが行き届いているようで、60年以上前から、この場所にあるのが信じられません。

H:昨年には無くて今年2016年に新しく増えた収蔵品はありますか?

T:このカウンターの上のプロマイド写真とカウンターの中の雑誌は新しいですよ。カウンター:入口より奥側、高野館長が腰かけている場所の右手側

H:プロマイド写真、最近の人は使わない言葉かもしれませんが・・・。ああ、これですね、立派な写真立てに飾ってありますね。

T:写真立てとして使用しているけれど、本来は、お皿を飾るためのものですね。

H:写真も味わい深いですが、木製のスタンドも風情がありますね。

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カウンター上のプロマイド写真とガラス収納ケース内の収蔵品に圧倒されます。

H:来年もよろしくお願い致します。

T:いえ、こちらこそ。

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入口を奥にして、最近入手のプロマイド写真が入るようにして、受付カウンターに座る高野館長。

入口を入ってすぐの場所より撮影。赤電話(公衆電話)と黒電話が仲良く並びます。

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カウンター、やや正面より撮影。額装の絵が手前に見えますね。

以上2016.11.23作成(同年12月修正)

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