カテゴリー別アーカイブ: ハクダイのブログ

桜の季節に思うこと

桜と言えば桜・・・なのですが、花見≒アルコール摂取と認識できるようになった約30数年前から杉花粉症に悩まされてまして、この時期は出来るだけ外出を控えたいモノです(苦笑)。花見へ出かけたモノの結局、花粉症で辛かったという思い出しか残っていないですね。まあ、いわゆるアレルギーを持っている人は結構な数居るかと思いますが自分の場合は、杉花粉に対してだけアレルギーが出るようで、通年を通してアレルギー症状に悩まされる分けでは無いので、まだマシと考えるべきなのかもしれません。

新年度、新学期の時期ですが、ここ数十年、自分の周囲では大きなイベントは起きていないですし(苦笑)。

桜といえば、結局、坂口安吾の「桜の森の満開の下で」が、真っ先に頭に浮かびますね。

オリジナルの小説よりの派生作品についても、映画化、コミカライズ等、幾つか接してきましたが、近藤ようこさんのコミカライズは秀逸だと思います。あくまでも、自分の想像ですが、安吾は、この作品の舞台(時代や場所)を明確にイメージしているのだけれど、あえて、小説作法としては読者への情報提供を最低限にしている、と考えます。(なんか多くの研究者・愛好家が居る分野なので、ゼンゼン違ってたら恥ずかしいなあ、苦笑)。あえて、時代と場所を特定できないようにする、という事なのかもしれません。

近藤ようこさんの作風は、近年のマンガの感覚としては、描き込みが少ないのですが、この情報量の少なさが、原作の味わいを損なうこと無しに、コミカライズとして成功している一因のように感じます。イタズラに情報量を増やせば、リアリティーが出るわけではない、そんな風に考えますね。

2018.3.28記す。

歌舞伎はハードル高いのですが・・・。

歌舞伎には、これまで興味を抱くことはほとんど無かったのですが、朝日新聞の連載小説『国宝』吉田修一(挿画:束芋)を読見始めて1年余り、俄然歌舞伎というモノに興味が増しています。テレビドラマでも映画でも無く、いわゆる舞台芸術ですから、舞台(演劇場など)まで出かける必要があり、(テレビ中継というモノもありますが、とりあえず別物とします)今後の人生においても、歌舞伎に親しむ時間は殆どないかもしれませんが、いままで歌舞伎という文化~芸能に興味を持ってこなかったのが残念に思います。いや、そのくらい、この小説が魅力的なのです。

考えてみれば、歌舞伎に詳しい人が周囲に居たためしは無かったかもしれません(詳しいけど、自分がそれを知らなかっただけかもしれませんが)。それだけ、楽しむためには素養、知識が必要な存在であるのでしょう。同じようでいて、平日放送で半年間続く、テレビドラマシリーズを楽しむようには行かないのでしょう。

さて国宝の方は、連載終了までが間近い状況で、数週間前でしょうか、作者の吉田修一さんのコメントが掲載されていました。この作者の吉田さんについても全く知らなかったのですが(何にもしらないんですねぇ、情けない)、伝統芸能の深み、芸道を極めようとする狂気にも近い思い、いろんなモノが淡々とした語り口の中から、いや一見淡々としているから逆に、読み手に迫ってきます。

歌舞伎に詳しい・ハイソでハイブロウな友人を一人でも持ちたいモノですねぇ、と低レベルな願望を禁じえないのでした(ダメだこりや)

画像は新聞電子版より。ブログ用(朝日新聞デジタル_国宝)

ほんまりう~マンガ家あるいは劇画家

ここ10年近く、「ほんまりう」の名前をとんと見かけなくなったように思います。まあ、webで検索かければ何でも瞬時にして出てくるの時代ですので、今、こうしている間にでも、何がしかの情報を得るのはタヤスイですが。いや、たまたま自分が目にしていないだけで、それなりに、いや精力的に活動されているのかもしれません。

自分が十代終わりだった1980年代前期、ほんまりうは自分にといって特別な存在だった。自意識過剰という言葉が適切なのかどうかは分からないが、何者か?になりたくて仕方なかった自分にととっては、ほんまりうの描く、ちょっと”外れた”主人公は、感情移入するにはこれ以上無い存在だった。

ほんまりうの単行本がどの程度刊行されているのか?正確には把握できていないし、完全収集には程遠い状態ですが、人生の後半戦が見えてきた近年、再びその作品世界に惹かれています。

とはいえ、職業作家、商業作家として、実直に仕事をしてきた作家という側面がケッコウ大きいような気もするのですが。

 画像は所有分の『もがきの政』平成4年刊行、ゴラクコミックス(B6判)

2018.2.24記す

身辺雑記~ねじ式増補版つげ義春 青林工藝舎を購入。

なかなか、マンガ関連の事が出来ない日々が続いていて若干ストレスが溜まっています。まあ、生活のメインは職業というか生活の基礎としての会社勤めがあり(ほとんどの人がそうでしょうが)、そんなこんなで時間は過ぎて行きます。スケジューラで時間管理をしようと思うのですが、結局、SNSやwebでの情報漁りに時間が食われてしまいます。いや、この言い方は適切ではありませんね、自分の怠け心のせいで、何事も進まないだけです。

 ねじ式つげ義春作品集 増補版 青林工藝舎 を買ってみた。つげ作品の代表作の多くは1965~1970年頃に描かれているのですが、もう40~50年前になるのですね。1980年代に傑作と評価されていて30年後にも傑作と評価される、当たり前にようで当たりまえでは無いのかもしれませんね。それだけ、つげ作品の普遍性が高いという事だと思うのですが、つげ作品を「非・主流、だけど凄い」「マニア向けな作家」みたいに理解するのは、ちょっと違うと思います。つげ義春という作家はメインストリームで、人気漫画作家として大活躍できるポテンシャルを持っていた人だと思います。たまたま、大きな商業的な潮流の中に居なかっただけで、マンガという、ある意味特殊な、過酷な業界に身を置かずに、例えば、アートの世界とかだったら、大作家として名声も得られた思います(本人が、望むかどうかは別として)。タイミングが合えば(本人の意向はともかく(手塚さん直系のトキワ荘の流れの作家たちに伍するポテンシャルを持った作家に成りえたと思いますね。

10年か20年後、マスな媒体で、つげ作品を題材した創作物が作られたりするかもしれませんね。例えば、某テレビ局の某ドラマシリーズくらいの市場規模での展開が・・・・。

アイキャッチ画像は青林工藝舎さんサイトより借用させて頂きました。

2018.2.18記す。

2017年5月3日、4日 都内遠征の記録

せっかくのゴールデンウイークという事でどこかへ出掛けようと、都内プチ旅行へ。詳しく書き残しておきたいところですが、これを書き始めた(写真整理含め)のが翌年2018年1月ということで、かなりに怪しい記録(記憶)です。幸いにも金銭出納記録だけは、そこそこ正確に残っておりまして、それを頼りに、ダラダラ書き綴ってみます(汗)。

 だいたい6時半の普通電車、いわゆる各駅停車ですね、で都内へ向かいます。電車を待つ間に軽く腹ごしらえ、という事で缶コーヒーと調理パンの類いを、観光土産も売ってる駅前のコンビニで購入して食べます。特急列車で行く選択もあるのですが、いろんな事情、状況を総合判断して今回は普通電車を選択。

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乗り込んだ電車の車体をきまぐれに写真撮影したりすると、にわか鉄道マニア(いわゆる鉄オタ)みたいで昂りますね(少しだけ・・苦笑)。車内での数時間、特急利用の場合の2倍近くの時間・・・何をやって過ごしていたのか?全く記憶が無いです。読書か?スマフォで将棋か囲碁か?

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2017年5月3〜5日中野サンプラザで開催のまんだらけの『大まん祭』にて行われるトークイベントが、最初の目的イベント。『ひばり書房社長 安藤雄二氏の残した『自・分・史』をもとに創業から閉業までの歴史を辿るトークイベントで題して「安藤雄二とひばり書房1947 ~ 2004~恐怖を売り続けること五十七年!怪談はひばりから本物が出ます~」です。
 
 中野駅から会場の 中野サンプラザ13Fまでの道すがら、早めの昼食という事で入ったのがタレかつ丼のお店です。かつ丼が大好物なモノでして、ビンボウ臭いのかプチリッチなのか?微妙というか?所詮丼ものなのでB級グルメっぽい事は間違いないでしょうが、いろんな事情で(苦笑)、外食の機会がそう多くは無い身としては、本格的な新潟のタレかつ丼は初めての一品。かつ丼、とカタカナでは無くひらがな標記であるトコロも気になるトコロです。

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830円(多分税込み)のタレかつ丼は十分に満足のいくものでしたね。東京都内で食べる、新潟のタレかつ丼というのも微妙な気がしないでもないすが、さすが東京なのか?B級グルメとしての新潟のタレかつ丼の知名度?の高さなのか?本格的タレかつ丼を楽しめたかと思います(多分)。小規模ながら品の良いお店で、開店したかしないくらいの11時ちょうどくらいの来店にも快く対応してくれました。まあ、天丼の天ぷらの代わりにカツが乗っている、といのが大雑把な「商品説明」になるかと思いますが、カツの下には直接白ご飯があるあたりは、名古屋のみそカツに似ているかもしれませんね。

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中野サンプラザではタクサンのイベントが行われていました。まじな話、都会のイベント会場やギャラリーなどを訪れますと、いわゆる、『田舎者・いなかもの・イナカモン』モード発動というか、場所違ってるんじゃないの?なんか場違いなところへ来てしまったぞ?雰囲気がハイソだなあ?とか、落ち着かない気分になってしまう事が多いです。中野サンプラザ前の広場で記念自撮りです(苦笑)。
 

 さて、まんだらけ『大まんさい』です。恥ずかしい話なのか?残念な話なのか?大まんさいに出掛けて来たのは、これが初めて。あっ、情けない話というのもピッタリかも(苦笑)。トークイベントが始まるまでの一時間、会場内をあれこれ見学。まんだらけ誌に掲載があり、それらを事前に確認しておいたので、ああ、これが例のヤツの現物かあ?的な場合が多かったですが、多くのジャンルにおける最高レベル、最先端なモノばかりで圧倒されっぱなしですね。とは言うモノの、ある程度、そのジャンルに詳しくないと、その市議さも分からないでしょいけど。

 ひばり書房と安藤社長に関するトークイベントは、非常に興味深い内容でした。聞きに来るお客さん~ファンの方もマニアというか、濃い?方ばかりのようで皆さん真剣そのものでした。また、まんだらけの関係者の方々と思われる方たちが、ケッコウな数おあつまりのようでしたが(たぶん)、サブカルチャーを極めた方が出す強烈なオーラ(というのか?)を感じましたね。正直、ひばり書房の出版物に対して、格別大きな知識、興味、感心等を持っている分けでは無いのですが、漫画文化全体に興味関心がある自分にとっては、興味深い話題ばかりでした。

 その後、国分寺へ向かいました。辰巳ヨシヒロ氏の墓参が目的です。事前に駅からの行き方などを調べておいたので、まあ、そこそこすんなりと目的地に着きましたが、やはりスマフォだより。関東平野の中にあるのでしょうが、都会という感じはしません。かと言って自分が普段暮らしている場所とも明らかに違います。

 辰巳さんの墓参・・、お会いした事はあるし、何度かお話もさせて頂いた、でも実際問題としてリアルに関わったというか、生活なり、時間を共有した事は無い分けで、東京の何処かに住んでいる好きな漫画家という非・リアルな存在のままのような気がします。正直、自分の日常からかけ離れた存在であるが故に、生前と没後の境界が自分の中では、どうにも曖昧です。

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辰巳さんの墓参の後は、「伝説の」と形容しても良さそうな「名曲喫茶 でんえん」。永島慎二氏の名作「漫画家残酷物語」にも登場する、昭和30年代の貸本マンガを語る上で欠かす事が出来ない場所と言えるでしょう。レトロな店内は、とにかく「懐かしい」ですね。貸本マンガ関連の書籍、クラシック音楽や美術関係の書籍、建物、調度品、全てのモノから、「お店の歴史が感じられます。

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夕食は、新宿にて。

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とん丼というメニュー名ですが、カレー丼です。

 

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こちらは翌日の遅めのブランチ。この後、まんだらけ中野店げ寄りまして、7冊ほど購入。

・佐藤まさあき みなごろしの歌 ゴラクコミックスB5雑誌増刊形式
・黒須喜代治死人切符 死絵奇談 グッピー書林plus復刻版2015年A5版(新刊購入)
・怪奇貸本収蔵館第一号南竜二編 グッピー書林plus復刻版2014年A6版(新刊購入)
・もがきの政 ほんまりう/ゴラクコミックス/B6、1992年平成4年11月
・A5版貸本¥220 青春別冊No.9ヒロ書房第一文庫/収録作者(峯岸ひろみ、すぎやま・明、三智伸太郎)
・A5版貸本¥170 モーゼル96第10号 収録作者(佐藤まさあき、望月あきら、高橋まさゆき)昭和38、1963と推測。
・娼婦ナオミ夜話 さいとう・たかを、リイド社箱入り・A5版/1986年

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翌日の帰途の常磐線水戸駅にて食べたそば。リッチ(苦笑)に天ぷら+きつね、です。

2018.2.1記載。